(最近の変更抜粋)
- 2023/9/12 弁護チームからの示唆を弁護チームに限らずメンバーが注意勧告を積極的に行うように変更、また対象の発言として断定的否定評価を追加
- 2024/4/28
- 注意勧告と発言投稿削除対応対象の(7)その他として「脳死」を追加
AI要約
SlackのOJTチャンネルのコミュニケーションガイドラインでは、感情の自己開示、チェックインの活用、言葉遣いの配慮、会社批判の推奨、顧客理解の発言、セルフブランディング、注意勧告と発言除去、入社エントリーの投稿、気軽な声がけ、日々のタスク投稿などが提唱されています。また、テキストコミュニケーションが有効でない場面についても触れられています。
位置付け
- OJT(On the Job Trainingの略)目的として個人毎のSlackチャンネルを用意して、「OJTチャンネル」と呼びます
- リモートワークにおいても、高い心理的安全性を実現するため、通常のSlackの使い方とは異なる部分があるので、OJTチャンネルおよび、OJTチャンネルに限らないSlack上でのコミュニケーションガイドラインを示しています
- このOJTチャンネルのガイドラインによりゆめみはSlackのMaturity Scoreが全有償企業中1位となっているように、大切なガイドラインとなります
投稿内容のガイドライン
- 学びのアウトプット
- 目標・決意・願望
- 不明点・疑問点・できない事
- (感情と個人に関する情報の)自己開示
- 会社批判
- 顧客理解(センシング内容)
- セルフブランディング
⑴ 学びのアウトプット
仕事に限らず日常生活も含めた「気づき」「学び」「知識」をつぶやく
000_socialoutput_share チャンネルにシェアするような、まとまったアウトプットである必要はなく、「ドラフト」「書きなぐったメモ」「学習メモ」「なんとなく考えている事」「思い付きの案」などもどんどんアウトプットするトレーニングを兼ねます。
ゆめみのSlackはTwitterのように有益な情報は拡散される構造ができているので、周りへの知見共有にも結果として繋がります。(※一方で、Twitter同様、ネガティブな発言はより拡散されやすいので、後述するような様々なガイドラインがかなり細かく設定されています)
⑵ 目標・決意・願望
アファーメーションとして、自分なりの「決意」「目標設定」「妄想」「願望」「関心毎」をつぶやく事も効果的です
言葉にする事で、認知的不協和により現実を変えようとする力が働くこと、及び周りからの支援も得られやすくなるなど、結果として、実現確率が上がる効果が期待できるためです。
参考Slackチャンネル:かつたろさん
⑶ 不明点・疑問点・できない事
自分の中で、「知らない」「分からない」「理解が曖昧」「素朴な疑問」など分からない事を「分からない」と言える事や
「できない」「上手く出来ない」「やった事がない」という出来ない事を「出来ない」と言える自己開示のトレーニングを兼ねてつぶやく
その結果、周りからの参考になるようなフィードバックを受けやすくなります。
「知らない」と言える人ほど優れた人です。
⑷(感情と個人に関する情報の)自己開示
- 「今日は体がだるい、集中力が続かない、ため息が多い、周りの音が気になる」といった(特に否定的な)身体的な感覚変化に気づいて、それを発言(言葉だけでなくグラフィックも含む)すること
- 「つらい、悲しい、イライラする、怖い、不安、腹が立つ、落ち込んでいる、悩んでいる」など自分の正直な(特に否定的な)気持ちを吐露すること
- 家族、趣味、プライベートなど自分に関する事などを何の意図もなくありのままに伝える事
- 感情に気づこうとする行為はメタ認知力を向上させる事に繋がる(一部、認知行動療法の要素があります)
- 個人に関する情報の自己開示は返報性の法則により、周囲との親密性を作り出すための訓練になる
- 自己開示抵抗感は人により差異があるので、自己開示の程度についての程度差は、許容されますが、弱さを出せる人が強い人であるという理解は必要です
参考Slackチャンネル:いいさん
チェックイン?の活用
チェックイン/チェックアウト/アイスブレイク- 上記にあるように「チェックイン?」とSlackで投稿する事で、チェックイン支援のために「問い」がbotから投げかけられます
- 1日をどのように準備して始めるかという観点と自己開示の一歩として、朝のスタートにチェックインbotを活用してみてください
感情や気持ちの発言について注意点
- 感情を出して良いというのを言い訳にして、イエローカードの対象にあるように暴言や暴力的な発言を行う事は、周囲の生産性を低下させる要因となるので行わない事
- 気持ちを吐露する事と、言葉遣いを配慮する事(Slackチャンネルでは投稿を後から編集できるので、周りが見たら驚く、誤解を招く、傷つくような発言を投稿しても、すぐに後から編集する事はできます)は両立します
- イエローカードの対象として規定されている発言がSlackで実施された場合に、それを不用意に共有して社内に拡散させないようにする(ガイドライン)
- ネガティブな感情をOJTで継続して発言する事がより自己効力感の低下につながる可能性がある場合
- ゆめみ保健室に相談してみることを検討ください
- 自己否定を行う目的が、自分が架空の他人から非難されたりネガティブな評価を受けることを恐れて、あらかじめ自分で自分を攻撃する場合があります。特に本人もその目的に気づかず自己否定を繰り返すことで自己効力感の低下につながる危険性があるので、まずは自己批判に気づくことが大切になります
⑸ 会社批判
会社批判を推奨すると聞くと驚かれるかもしれません。ただ、ここで言う「会社」とは経営者、代表取締役を意味するわけでなく「ゆめみさん」という人格化された法人を対象とします。
また「批判」というのは事実に基づかない誹謗中傷ではなく
- 物事の前提を疑って、前提が違うのではないか?
- 時間経過とともに、目的を変えるべきではないだろうか?
- 目的は正しいが、その目的に現状が沿っていないのではないだろうか?
- そもそも目的が曖昧ではないだろうか?
といった本質思考を持った問題提起を指します。
その上で、再定義された
- 前提、目的、解決すべき課題
に沿った上で改善提案があればベストですが、無くても構わないです。
このような会社批判は積極的に歓迎です。また、これはクリティカルシンキング力の向上につながります
参考)クリティカルシンキングの一つの定義(少し変わった動画ですが良くいい当てています)
会社批判の注意点
- 会社批判というのを言い訳にした個人を誹謗中傷する行為に対してはイエローカードの対象になります
- シャドーについてにあるように、シャドーの投影にあたる場合は「シャドーだね」と指摘される可能性があります
- 会社批判を言い訳にして、個人間の対立について、匿名であっても、誰だか分かる形で相手の社内的評価を下げる発言(△△△の行為を行う人は◯◯◯だ)は行わず、自責の定義にあるコンフリクト解消(Conflict resolution)にあるように、個人間で解決するものとします。
- 当事者同士解決できない場合は、個人間の調停として、201_mediationが支援可能です。
⑹ 顧客理解(センシング内容)
- 顧客が抱えている、感じている課題について
- 顧客の潜在的なニーズ・機会やその変化について
- ゆめみが提供できる価値、担うことができる役割について
仮説を立てたり、想定したり、ヒアリングしたり、聞いた内容を発言していく
狙いとしては、顧客創造、市場開拓、顧客の課題発見・理解、ゆめみの提供価値定義・創出などにつなげるヒントや種を共有することであり、普段から顧客について考えるトレーニングでもある
なお、管理部門については、メンバーが顧客となる
⑺ セルフブランディング
- 自身の業務上の実績や成果や取り組みの工夫や努力について、積極的にアピールをする事でセルフブランディングを行っていく
- 事実を歪めることはする必要はないが、事実についての自身の解釈としては謙虚である必要はなく、アピールしていくことによって、権威性や錯覚資産が増すことによって、周りに与える影響力が高まる
- ゆめみにおいては、管理職がいる訳ではないので、管理職に依頼をして、周りを動かすのではなく、周りに与える自身の影響力を高めて周りを動かしていくとより良いため、セルフブランディングは重要になっている
参考Slackチャンネル:そめやん
注意勧告と発言・投稿削除
以下の内容に限らず注意を促す必要があると各メンバーが感じた発言については、904_lawyerチームおよび発言を目にしたメンバーが自ら積極的に発言者に対して注意勧告をすることが求められます。
その後、あるいは必要に応じて速やかに、発言・投稿内容については削除されることがあります。この場合の削除については言論統制と呼ばれた場合も、局所的にはその通りとなります。なお、断定的否定評価によって他者の言論が統制されうるような元凶となる言論は原理的に統制されうるとします。
なお、対象はOJTチャンネルに限らずSlack、GitHubなど社内ツールでのオンライン上での全ての発言や投稿を対象とします
- 自己否定暗示
- 本人が本人へ自己否定的な暗示をかける言葉に対して、本人を擁護・弁護する目的で注意勧告あるいは発言内容の削除を行います
- 事実無根
- 事実とは異なる形での情報操作を行い特定の人物へ利益誘導を行うと推察される行為について、正しい事実を明らかにするように注意勧告あるいは発言内容の削除を行います
- 主語が大きい否定語
- 主語が大きく、その対象範囲となる不特定多数の社内評価を下げる、あるいは侮辱的な発言について、本来対象外であるべき人を発言から擁護・弁護するため注意勧告や発言の削除を行います
- レッテル貼り
- 特定のメンバー、あるいは「ゆめみさん」に対してレッテル貼りを行う行為については、メンバーや、ゆめみさん、更にレッテル貼りをしたと推察される本人も含めて擁護・弁護するため注意勧告あるいは発言内容の削除を行います
- 特に、「会社は・・・・だ」という発言において、本来は、会社=経営担当者や人事責任者を意味するにも関わらず、「会社」という表現を、自覚的に、無自覚的に使う場面等において、ゆめみさんへのレッテル貼りに繋がると判断されます。この場合、ゆめみさんをレッテル貼りから防ぎ、かつ発言者である本人が周囲から不用意、浅はかな人だ等とネガティブに印象付けられる事を擁護するためにも、注意勧告あるいは発言内容の削除を行います
- 断定的否定評価
- イエローカードの対象となる暴力的コミュニケーションまでの対象ではないが、相手の行動や成果に対して、断定的に否定評価をしてしまう発言に対しては注意勧告あるいは発言内容の削除を行います
- 例)◯◯のような成果物は一切の価値がない
- 例)◯◯のようなレベルでしか仕事ができないなら、仕事をやめるべき
- 例) そのような発言をするとは、まともな神経ではないですね
- その他、904_lawyerチームが注意勧告あるいは発言内容の削除をすべきと判断したもの
- 例)脳死で作業に集中する
- 「思考停止で作業に集中する」など他の言葉に置き換える
対象語:①脳死
注意勧告の仕方の例
例:「上記の◯◯◯に当てはまると私が考えるため、あなたの◯◯◯という発言は注意勧告の対象となります」などと伝えるが、伝え方はそれぞれだが相手に対して怒りを伝えることが目的ではなく、当該発言が注意勧告の対象と判断した事実を伝えることが一次対応としては望ましい
状況によっては、削除をした上で、事後的にDMで本人に注意勧告をする場合もあります
投稿方法のガイドライン(重要)
- 気軽な声がけ
- 分報(times)との違い
- 引用付きポスト
- しずかなSlack
1. 気軽な声がけ
- チャンネルが本人しか投稿しにくいと感じる事で、相手に気軽な声がけができずにいる人がいる場合、以下をガイドラインとして推奨します。なお、DMは推奨されていないです。
⑴自分のOJTチャンネルで相手にメンションをつけて相談・依頼する
⑵相手のOJTチャンネルで相手に相談・依頼する
- メンションをつける・つけないの選択肢は両方あります
- 投稿する際には引用文をつける事も可能です
2. 分報(times)とOJTチャンネルの違い
- 分報は、自分の作業内容をSlack上で逐一報告していくという進捗共有方法です
- あくまで作業内容の記述が中心となっています
- 作業内容の記録は業務日報を書くときに、後から振り返るには都合が良いです
- 一方で、他人から見たときには、作業内容に対して何かフィードバックをする事は難しいです
- 従って、仮に分報(times)を行う場合は、⑴〜⑸の投稿がタイムラインで埋もれないようにスレッド形式で行うのが良い(下記参照)
- その方が、ティーチャビリティ(教わる事ができる能力)が増すと考えています
3. 引用付きポスト
- 誰かの投稿に対して返信をするということはもちろん必要です
- 特に ⑶ 不明点・疑問点・できない事 の投稿があれば積極的に回答をすることが期待されます
- 一方で、ゆめみでは、 ⑴ 学びのアウトプット ⑹ 顧客理解(センシング内容) など他のメンバーにとっても有用な内容を投稿することがtimesチャンネルとの違いでもあるため、その有用な内容がより多くの人に共有される「拡散性」を大切にしています
- この「拡散性」がゆめみのSlackワークスペースの最大の特徴であり、Maturity Scoreと呼ばれるSlack社が測定している活用度が日本で一番になっている理由です
- 拡散性を作るために大切な投稿方法は、他の人の投稿については「返信」よりも「引用付きポスト」をすることです
- 具体的には、他の人の投稿について以下のような流れで投稿することになります
- 「このメッセージを投稿する」ボタンを押して
- 自分のOJTチャンネルに投稿する
4. しずかなSlack(2024/3/30〜)
- 一方で、上記の拡散性の結果、自分の投稿が思わず拡散されることによって意図せず社内に大きく広がってしまうこともあります
- 従って、投稿が拡散されないように意図的に設定することが可能です
- 具体的には、以下の :shizukana_slack: という絵文字をつけたあらゆるSlack上での投稿(OJTチャンネルでの投稿に限らない)については、他のメンバーは投稿に対して「拡散NG」とすることを標準とします
- ただし、投稿に対して「返信」「絵文字を付ける」ことはOKとなっています
- しかしながら、あくまで「:shizukana_slack:」の絵文字がついていない限りは、積極的に拡散が推奨されるのがゆめみのSlackの特徴ですので、普段は気にせずに「引用付きポスト」を行なってください
- なお、プロリクの必須項目である「イズム」についてはデフォルトで「しずかなSlack」として拡散NGとするものとします
- また、しずかなSlackについては、たとえば「3営業日以内は拡散NG」「拡散はOKだが、引用付きのコメントは不可」などオプションを指定することも可能です
参考)テキストコミュニケーションが有効に作用しない場面
- 一方で、下記のようにテキストコミュニケーションが有効ではない場面、状況、文脈があるため、理解した上で使い分けを上手く行ってください
場面、状況、文脈 | テキストコミュニケーションでの有効性 | 備考 |
---|---|---|
NG | 特にテキストコミュニケーションで発生した衝突はテキストでは回避できないと捉えた方が良い。ゆめみでは #201_mediation チームがサポートをすることもある | |
小 | 聴いてもらっているという感覚はテキストでは得られにくい。ゆめみでは、モヤモヤ傾聴を社内定例会議の定例議題としている。 | |
小 | 何かお願い事をした上で、相手にやる気を起こさせることはテキストでは困難。特に信頼関係がない状態だとNG | |
中 | 3ヶ月など、長く時間かけるとテキストでも親和関係(相手が自分に悪意は持っていないで好意を持っていると感じられる関係性)は構築できるが、同じ親和関係は数週間など短い期間、対面で過ごすだけで構築される。 | |
中 | 優れた文章であれば、相手の共感や腹落ちしてもらえるが高いスキルが必要。相手によっては文章が苦手な人もいる | |
大 | ストレスマネジメントとして、OJTチャンネルに書くことはとても有効 | |
大 | 腹落ちした方針に従った上での依頼はむしろテキストの方が記録に残るので有効 |