ステータス
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チーム(Team)の定義
チームはチーム名を持ち、3Sで構成され、NotionのチームDBにおいて以下を記述することで定義されます
- ストーリー(story)
- スコープ(scope)
- ステークホルダー(stakeholder)
ゆめみでは、職能単位の集まりだけでなく、委員会のWG(ワーキンググループ)なども全てチームとなります
⑴ ストーリー(Story)
- ストーリーとは、チームがどのような背景から生まれ、どのような存在意義を持ち、どのような目的を持って活動して、どのような未来を生み出したいか、どのような思いがあるのかを記述したものであり、チームの方向性を示すものです。
- 背景・目的を必ず記述する事が必要となります
⑵ スコープ(Scope)
- スコープとは、チームが果たすべき活動範囲や、業務内容、責任範囲、利用可能なリソース・予算範囲を指します。
- 他のチームとの活動範囲が重なり過ぎないよう、離れ過ぎないよう、適度な距離を保つことが求められます。
- 活動や業務の結果としての成果物についてはNotionから辿れるようにします。
- 具体的には、仕様書はNotionあるいはConfluenceに記述し(社内サービスは、社内情報ポータル、案件プロジェクトは、各プロジェクト毎のスペースをNotionの ProjectDBで作成)、Office関連ドキュメントはGoogle Driveへのリンクを貼り、仕様のやり取りはBacklog/JIRAなどのチケット管理システムへのリンクを貼る形にします。
⑶ ステークホルダー(Stakeholder)
- 全てのチームには、チームのスコープに関する意思決定や活動を行う主体として以下を含みます
- コミッター(Committer)
- コントリビューター(Contributor)
- コミッター・コントリビューター含めた全ての関係者をステークホルダーと呼び大きく2つに分かれます
- コミッター(Committer)
アウトサイドコラボレーター(Outside Collaborator)- コントリビューター(Contributor)
- コーチ(Coach)
- 外部コミッター(Committer of Outside Team)
- コンサルタント(Consultant)
内部関係者(Internal Stakeholder)
外部関係者(External Stakeholder)
ステークホルダーの説明
内部関係者(Internal Stakeholder)
コミッター(Commiter)
- 文字通り、チームのスコープに対してコミットする人を指します
- コミットの定義とは、結果を出すために約束を守り、最善を尽くす遂行責任(Responsibility)を果たすことです
- したがって、一日だけコミッターになるといった役割ではなく、継続的に関与する前提となります
- 一般的には、ストーリー実現の影響力や、実現可能性が高いメンバー(レギュラーメンバーに限らない、幅広いメンバーが対象)で構成されます
- また、チームの定義として、スコープを変える(ルールを変更するという意味での「コミット」)ことができる事が大きな特徴(重要)
- 逆に言えば、遂行責任を負う覚悟がない人は、コミッターにはなれないので、スコープを変更する事はできないです
- チームのコミッターの人数が多くなってきた場合に、チーム間のコミュニケーションを円滑に進めるため、チームの窓口役をレップ(Rep)を設置して良いです
レップ(Rep)
チームのコミッターの中でも、役割としては窓口役かつリソース調整担当を担う人を1名割り当てます背景としては、チームに何かを相談したり、依頼するときにチームのコミッターの数が多い場合は、誰に連絡をして良いかわからない場合があるため一方で、責任者やリーダーシップを発揮するリーダーの役割が期待されるわけではないですレップは3ヶ月に1回の決算期初でローテーションすることを標準とします(4/1, 7/1, 10/1, 1/1)レップ会に参加する必要があります代理として、サブレップ(Sub Rep)を割当して参加してもらっても大丈夫ですチームに対して依頼する時に、常にレップを通して依頼しないといけないわけではなく、依頼する相手が明確な場合は直接依頼をして良いですレップを通さず作業を相手に依頼した場合、稼働管理に影響がある場合は、依頼を受けた本人がチームにエスカレーションをすることが期待されます
コミッターの最適数
- チームにおけるコミッターの上限は7名とします
- それを超えて8名以上となる場合は、チームを分割する事がガイドラインとして必要となります
- チームのメンバーとしては、チームの多様性、安定性を確保するために、必要に応じて、人数を増やしていくことが望ましいです
- 具体的には3名以上で構成される事が望ましいです
- 逆に言えば3名で構成される程度に、スコープを広げる事が必要です
コントリビューター(Contibutor)
- コミッターを支えるメンバーであり支援部隊であり、客観的にフィードバックを返す役割でもあります
- コミッターとの違いは以下
- チームの全体スコープのうち、担当するスコープが一部分となっています
- 例:5つのプロジェクトのうち1つだけ遂行責任を負う、チームの役割のうち一部分だけ担当します
- 例:委員会を構成するあるチームが複数の役割から構成される場合に、その一部の役割に限定したコミット権限をもちます
- コミット権限が一部分に限定されます
- コミッターとして所属している主たるチームが別にあるので、実態として遂行できる役割や生み出す成果が小さいです
- コントリビューターの重要な役割
- コミッターのプロリクに対してレビューを行います
コーチ(Coach)
- コントリビューターの役割の一つとして、いわゆるコーチングの役割を設置することがあります
- 特に、親チームのコミッターが子チームのコントリビューターになる場合、かつ自走できる状況になった場合はコーチの役割として、必要以上に干渉しないようにします
- 外部の専門的なコーチにコーチングを委託することもあります
- 特にシステム・コーチについては専門的であり、外部委託が行われています
- 職能毎のグループのテックリードチームのコミッターは、コーチの役割を果たす事が期待されます
- ゆめみ の場合、マネージャーを設置しない組織であるので、明示的にマネージャーの重要な役割の一つとしてのコーチをここではチームに設置する重要性を示す意味で記載しています
外部関係者(External Stakeholder)
外部チームコミッター(Committer of Outside Team)
- ここでの当該チームから見た場合の外部チームのコミッターかつ、当該チームの内部関係者でもない人を指します
- 外部チームのコミッターなのでコミット権限はないが、外部からプロポーザルを出すことは可能です
- また、当該チームのコントリビューターでもないので、あくまで外から見て内部事情を知らない立場でプロポーザルを出すことになります
- 当該チームのコントリビューターは既に内部関係者になってしまっていて、限定合理性の罠にハマっているので、外部の視点も時には大切です
- 外部チームのコミッターが依頼をする場合については、どのような権威を持っている人が、いかなる指示的アプローチを行ったとしても、それはプロポーザルでしかなく、どのようなプロリクを出すかは、内部関係者のコミッターが決めるものとなります
- 一方で、内部事情に詳しくない、及び自身がコントリビュートする訳でもない立場なので、プロポーザルは的外れだったり、無理がある可能性もあり、あくまでプロポーザルでしかないという事を明示しておきます
例えば、外部チームコミッターとしての、れいっちから「依頼です!」と指示的アプローチがあっても、それはプロポーザルとして受け取ってみてください
「外部チームコミッター」という役割は、外部環境に対して適応であるために必要ではありますが、日常業務の中で「外部チームコミッター」と呼ぶことはないです。
コンサルタント(Consultant)
- 専門的な知識を持つ人として、コミッターがプロリクのレビュー依頼を行うコントリビューターの位置付けです
- コミット権限は持たないです
- 例えば、法務、税務、労務、財務、経営、組織開発、技術などの専門家を指します
- その場合、外部の専門家に業務委託契約、アドバイザリー契約、コンサルティング契約を行うことになります
- 特に最上位の親チームについては、外部視点を得る機会がないため、コンサルタントの役割として外部視点を得ることを原則必要とします
- 内部関係者でやりとりされる情報に日々アクセスする事はなく、レビュー依頼の際に関連する情報を受け取る想定です
- 割り当ては必須の役割ではないですが、内部関係者としてのコントリビューターではなく、外部関係者としての技術的なレビューやアドバイスというものは、第三者的なチェック機構や俯瞰的な視点でもアドバイスに繋がるため、マンネリや独善化を防ぐのに有効です
備考
- 全ての社員は入社時に、職能型グループの中のいずれか1つのチームのコミッターとして所属します
FAQ(チームとは何か?)
チームとは何か?という問いがよく発生しますが、このページではあくまで形式的なチームの定義に敢えてとどめています。
根本的には人は孤独を避けるため小集団を作り協力関係を築くことができる動物として捉えることができます。
仮にそう捉える場合、小集団として目的を達成し続けないと小集団を保持し続ける理由が喪失される可能性があります。そこで、小集団は常に目的を生成し続けるという宿命があると考えています。つまり、チームを定義した後も、チームとは何か?という目的を考えることは必然と捉えています。
そこで、本ページではストーリーの項目で、チームの存在意義、目的は定義し続けてくださいというメタ定義をするに留めており、固定的なチームの存在目的を矮小化するような設定はしていないです。それは多様な存在目的をチームとして許容し、多様なメンバーが存在できる場所を用意したいためです。
チームとは何か?に答えはないというよりは、、答えが出た上で目的が達成されてしまうとチームの存在が消失しかねないので、答えがないと思える程度にチームとは何か?を問い続け、悩み続ける行動をとってしまうとも言えます。
だからとって悩み続けることは苦しいことでもあるので、本ページで答えを出せと言ってしまいそうになるかもしれません。
ただし、悩み続けることができるということは、自分は将来しばらく死なないという前提に立った思考であり、それはつまり死への恐怖から免れることができており、それはそれで幸せだと捉えることもできると思います。
参考議論)