親チーム・子チーム(Parent Team/Child Team)
チームの作成・分割方法として、経緯や目的に応じて、以下の分割方法がある
⑴スピンオフ
チームの一部のスコープを特定のコミッター達に任せる事でスコープ分担を行えるようにする。元のチームを「親チーム」と呼び、分割されてできた新しいチームを「子チーム」と呼ぶ
この際に、親チームのコミッターは、子チームのコミッターにはなることができない制約があることに注意する(参照:二重連結(Double Linking) )
⑵スプリット
チームのスコープ定義における考え方で、コミッター同士の意見がぶつかる場合、コンフリクト解消フローとしてチームの分割を行う。
ただし、分割されたチームは同じストーリーを共有することになるが、スコープはそれぞれのコミッターの考えに基づいて異なる
⑶フォーク
拠点が離れている、コミッターが増えてきて、7名を超えるなど、コミュニケーションをチーム内で完結させるなどの理由で、チーム定義を継承する形で分割を行う
したがって、同じストーリーを共有しながら、スコープとしては、ニアリーイコールとなる。
例としては、レクリエーション東京、レクリエーション京都といった拠点毎のチームや、Androidチーム1,2,3といったチーム分割がある。
親チームの制約
親チームの制約としては、親が子に干渉し過ぎて、親離れができない事を防ぐために、以下があります
- 親チームのコミッターは、子チームのコミッターになる事は出来ない(重要)
- 親チームのコントリビューターとして、子チームのコミッターの代表は親チームのコミッターに貢献する
- 特に、子チームのスコープのコミッターは、子チームのスコープ実施を行う中で、現場の状況変化や、作戦の変更提案などを親チームのコミッターに行うことが期待される
- 親チームのコミッターは、子チームのコントリビューターになる事はできる
- その場合もコーチのような役割で可能な限り答えを教えずに見守ることが重要となります
子チームの定義
- 子チームはその作成の背景から、親チームのストーリーに沿った形のストーリーが定義されます
- また、子チームのスコープは、親チームのスコープと重ならないようにすることが重要となります
アンチパターン
ボクソロジー
誰かが思い通りに動かないのでそれを強制力を働かせて動かせたいという浅い考えに基づいたチーム分割をする
本来はチーム構造が物事を進めるボトルネック、障害になっている場合などに分割は行われます。一般的に多いチーム分割はチームを構成するコミッターの人数が7名を超える場合です