概要
対になる言葉に商業誌というものがあるけれど、それとは何が違うのかについて紹介する。
ところでそんな「同人誌」は、出版社が制作しているような書籍、いわゆる「商業誌」とどのような違いがあるのでしょうか。
技術的な面で言うと、同人誌も商業誌も、技術書そのものとしては変わりないように思います。出版社に認められないと世に出ないので “社会的な箔がつく” みたいなところはありますけれど、技術的な内容としては必ずしも商業誌が優れているわけではありません。商業誌は編集担当がつくので技術的な信憑性が高くなりそうに感じる人は多く、実際にときおり「内容の正確性を考えると(同人誌より)商業誌が良い」という人もいたりしますけれど、少なくとも自分が商業出版に数回関わる中では、技術書を多く出している出版社であっても編集者は技術においては専門外で、結局は著者の技量に任される感じだったりもして、意外とそうでもなかったりします。専門の監修がついた本であれば相応の信憑性は得られることと思いますが、技術同人誌でも同様に監修をお願いしてもらっている本もあったりします。
商業誌に違いを感じるところとしてはその周辺、そもそも商業誌は書店に本が流通するところでしょうか。ただし最近は電子書籍のみの一般書店に並ばない商業出版のスタイルもあったりしますので、同人誌と商業誌との違いは少なくなってきているようにも感じられます。