概要
同人誌特有の特徴について紹介する。自分が書けば世に送り出せるのが最大の魅力。
商業誌の様子をざっとお話ししたところで、それを踏まえて同人誌の特徴を改めて眺めてみたいと思います。
商業誌は出版社に認められないと世に出ないところがありますが、同人誌は「自分が書けば、始まる。世に送り出せる」という、そんなところが際立つ魅力のように感じます。商業誌みたいに売れる前提で企画する必要がないため、情熱をそのまま本にできるのは、著者にとっても買い手にとっても、とても大きな魅力です。
そんな魅力はありますけれど、それにかかる費用は全て自分で賄わないといけないところが敷居を高く感じさせるところなのかもしれません。印刷費は自分で持たないといけないですし、イベントの出展料などの販売に関する経費も必要です。その代わりというのか、売上はまるごと自分の元に入ってくるのは魅力なところですし、同人活動の楽しい手応えだったりします。
どんな内容でも世に送り出せるので、同じ志を持つ人たちが集まってくる、発見できるのも同人誌の大きな魅力です。マイナーなジャンルであればあるほど、普段だとなかなかいない同じ興味を持つ人と知り合えるきっかけになったりするので、需要がないなと思ってもやってみると案外、同じことに興味を持つ人がいることに気付けたりします。
あと、同人誌ならではのこととして、本の企画・書き方から出版までをひとりで体験できるところもあります。イベントへの出展も体験できるので、皆さんにはぜひイベントブースの外側の人から内側の人になってみてもらえたら嬉しく思います。