リソースのアサインの決定方法
- 基本的な考え方として、本人が仕事を決めるとする
- PMがリソースのアサイン権限を持っている訳ではなかったが、今後変更して、PMと本人であるメンバー両方がアサイン権限を持つ形に変更予定(2023/5/1〜)
リソースマネジメント担当が必要とされた背景
- 当初はユニット制と呼ばれる組織制度の中で、ユニットの採算責任を負うプロフィットマネジメント担当がリソースのアサイン権限を持っていた
- 2018年10月のアジャイル組織宣言以降、現在の組織に変更する中で、リソースのアサインは本人が行うとなった
- その中で、チーム単位でアサイン調整を行うアサイン調整方式に2019年4月以降に移行してPMはアサイン調整に関与しなくなった
- そうしたところ、各チームで混乱が起きた。具体的には
- プロジェクト全体として何が動いているのかが分からない
- 新しいプロジェクトの状況はどうなっているのかが分からない
- 複数のプロジェクト間でのアサイン調整が必要な場合に、誰に相談をすればいいか分からない
- 従って、PMグループと他グループのアサインに関する連絡調整を行う会議体を設定して、リソースマネジメント担当という役割を設定した
- 本当は、PMが各グループのリソース調整に関与させたくはなかったが、せざるを得ない状況だと判断された
リソースマネジメント担当の位置付け
- リソース調整会議と呼ばれる、各グループ毎の会議において調整の支援を行う役割
- リソースマネジメント担当がアサインを決定する事は一切ない
- リソース調整会議では、チームから代表者が参加を行った上で、それぞれのチーム内で話し合いをした上で、最後に本人がアサインを決める流れである
リソースマネジメント担当の支援の役割
- リソース調整会議のファシリテーションを行った上で、チーム間の調整メカニズムが適切に働く第三者的な役割を果たす(Guildに一定習熟が必要)
- 新規プロジェクトのリソース計画を把握した上で、各グループとPMグループの一元的な情報の橋渡しを行う
- 複数のPM間における込み入ったリソース調整が発生した場合などのリソース調整役を担う
- その他、各チームが最終的に自己完結しててリソース調整ができるようにするための各種支援として以下を含む
- help_XXXへのリソース調整依頼に対しての支援
- リソースが不足する場合のパートナー採用支援
PMチームのRepとリソースマネジメント担当の役割分担
Repとリソースマネジメント担当は可能な限り分けること
PMチームのRep
- PMグループのリソース調整会議に参加して以下を行う
- 案件の進捗、リスク共有の共有
- PMグループにおけるリソース調整
- 目安として3ヶ月単位のローテーション
リソースマネジメント担当
- PMグループ以外の各グループのリソース調整会議に参加
- 目安として6ヶ月単位のローテーション
- ローテーションを行う際も一定期間は二人で会議には参加して、不都合がない引き継ぎを行う事
- 背景としては、Repよりもリソースマネジメント担当は学習コストと習熟が必要な為
(参考)iOSリソースマネジメント担当の具体的な業務
この項では、具体的な業務を記入します。あくまで参考ですので、各担当でも少しずつやり方は異なると思いますのでご了承ください。
- (毎週)iOSリソース会議の開催
- 事前準備
- 議事録ページの作成(水、木とか)
- https://paper.dropbox.com/folder/show/e.1gg8YzoPEhbTkrhvQwJ2zzxRkVgLbZQAxJ2bML9AYmDUhTIigOUu
- 「YYYYMMDD_iOSリソース定例会議事録」の前週分をコピーして今週分を作成
- 議事進行役のカーソルを更新する
- 前回解決した議事内容を削除する
- Guildで「チーム稼働計画」を確認して、リソース割り当てに問題があれば、議事に記載する
- 開催を#ios_scチャネルで前日以前に周知する。以下は文章の例
- 「リソース会議の議事録を作成したので、各チーム担当者はリスクの部分の更新をお願いします。https://paper.dropbox.com/doc/2020820_iOS--A6GgJev83w47PW4RyExHl0VzAg-gIYP9v3QXiAnSDDFADkTW」
- 未アサインの案件に漏れがないかを確認する
- リソース会議当日で話すならよし。
- PMが入力したまま放置しているケースがあれば、連絡して、修正してもらう
- (放置しているのではなく、まだ受注確定でないケースもあるので、状況に応じて)
- アサイン案件発生状況を確認する
- #help_iosにPMから依頼されたものを議事録に転記する(依頼時に気になることがあれば事前にPMに確認しておく)
- リソース会議当日
- ファシリテーションを行う
- 出席を取る
- 議事録係を任命する
- 未アサイン状況に対して周知を行う
- 各チームのリソースリスクに関し、各チーム代表者に発表してもらい、議論してもらう。
- 人事関連の動きがあれば、対応する
- その他TODOが発生した場合の対応
- リソース会議後
- #help_iosにあった依頼に対して返信を行う
- 人事関連
- SESの契約の窓口になる(概ね永田さんからメンションが飛んでくる)
- 契約更新の確認→チームに依頼して、プロリクしてもらう
- 契約終了の要望→引継ぎなどの対応をチームと話しあいながら対応する
- 金額・条件変更の要望→チーム及びPMと話しながら対応する(特に前者は売り上げに関わるのでPMが関与しておく必要がある)