本日は個人的に節目な季節にあたるのもありまして、少し初心に戻る気持ちでこの勉強会の オリエンテーション
的な回にしてみますね。勉強会の主旨や今の様子を窺いながら談笑するファンミーティング的な時間になる見込みです。そしてそれが終わって時間が余れば引き続き、普段の勉強会本編に戻っていくかもしれないです。どうぞよろしくお願いしますね。
—————————————————————————————————— 熊谷さんのやさしい Swift 勉強会 #270
00:00 開始 00:09 今回はオリエンテーション 01:18 ゆめみオープン・ハンドブックで情報公開中 02:19 今の開催スタイルは良好な印象 03:06 本編前の談笑タイムも馴染んだ印象 03:40 気になるところを見つけたら安心してじっくり見ていける環境 05:57 題名は絶妙で好印象 06:44 何を以って "やさしい" とするかはそれぞれ 07:52 参加しやすいと思ってもらえることも 08:38 対話型の勉強会にもなっている印象 10:09 そもそも、対話とは? 13:38 Swift の基礎学力を養う会 15:27 基礎を広く深く、繰り返し見直していく 16:10 継続していくきっかけが大切 17:33 繰り返し触れることで身に付いていくもの 18:07 理解はしなくて大丈夫 19:15 対象者はアソシエイトエンジニアを中心に満遍なく 19:52 いつでも話しかけてくれて OK 21:20 話しかける際の心の持ちかた 24:05 正しいかどうか、わからないことはたくさんある 25:39 みんなの意見が正しい 26:12 みんなが知識を深める場所 27:42 ぱくぱくスタディ制度は終了? 29:19 勉強会の動画公開を進めていっているところ 31:24 勉強会の一般参加は順調 32:03 世間の勉強会が活気づいてきた印象 33:25 クロージング ——————————————————————————————————
Transcription & Summarize : 熊谷さんのやさしい Swift 勉強会 #270
はい、では始めていきますね。今日はオリエンテーション会ということで、この時期はピンとこない方もいるかと思いますが、私の契約が3ヶ月に一度更新されるので、その節目ごとに勉強会を振り返るファンミーティングのようなものを開催しています。これを楽しいと思ってくれる方が集まってくれるといいなと思いながらやっています。
この勉強会は2021年の7月14日から始まっていますので、もうすぐ2年を迎える感じです。2年間の変遷をたどりつつ、さまざまなお話をしていこうと思います。情報はすべて「ゆめみオープンハンドブック」に記載されていますので、その辺りからの人にとってはお馴染みかもしれません。もし新たに参加された方がいれば、そこを見ると色々とわかるかと思います。
契約は9月30日までで、また延長があれば3ヶ月ずつ伸びていきます。いろいろやっていることも含めて、全てができているわけではありませんが、もっと広げていきたいと思っています。
さて、この勉強会は毎回、最初の部分を少し見直しています。週3回のペースで開催しており、すっかり馴染んできた感じです。何か意見があればコメントで教えていただければと思います。現在のペースやスタイルが自分にも合っていると感じていますし、それを続けていけたらと思います。
継続して参加してくださる方が増えているのも嬉しい限りです。途中で脱線することもありますが、そのおかげでいろんなことを安心して話せる場になっていると感じます。また、早く進んでしまうことが時々ありますが、気になるところは後で見返すこともできます。
最近では、他の方々のブログを眺めることも多く、その中から学びを得ることも大きいです。ブログを読むことで、意識して理解できることもあれば、ゴールが決まってしまうこともあり、細かい話は限られてきます。ですが、この勉強会のスタイルでは中間の変化や経過を見ることができ、非常に良いと感じています。
この勉強会で扱っている内容を継続することで、自分の知識が身に付いているのを実感していますし、それを共有できる場になっているというのは非常に良いことだと感じます。 株式会社ゆめみの勉強会で、プログラミング言語Swiftの言語仕様を勉強する目的で開催されています。この勉強会は「優しいそういう人勉強会」と名付けられ、その名前がとても気に入っています。ある時、名前を変える案が浮上しましたが、みんなで相談した結果、この名前で全然良いということで進化しました。この名前は社長からもらったもので、ちょっと気に入っているんです。
「優しい」という言葉について何か感じるところがあるかどうかを毎回聞かれますが、自分自身は「優しいといえば優しい」という感想です。勉強会なんてこのくらいのものでしょう。「優しい」か「優しくない」かは、所詮個人の偏見や独断に過ぎず、着目するところによって全然違いますよね。何をもって「優しい」とするかには多様な解釈があり、その広さが良いのかもしれないと感じます。雰囲気が柔らかくて参加しやすいのが良いですね。
他にも、昔声をかけてもらった嬉しい感想として、この勉強会ではなく、その元になっている「みんなでSwift復習会」で「寄り添うような勉強会」という感想をもらいました。勉強会が一つの恋の場になれば良いなと思っているので、そんな風に作れてきたことが嬉しいです。
あとは、この勉強会が最初に企画された時に、「対話型勉強会」という言葉がスラックなどで見かけた気がします。それ以来、対話型を意識してやってきましたが、初めの頃は全然対話になっていないと感じて悶々としていました。しかし、去年と今年に開催した「技術同人誌執筆勉強会」で対話型を目指したところ、かえってうまくいかず、逆に「優しいSwift勉強会」の方が対話型に近いと感じました。それ以来納得しています。
対話とは何かということですが、言葉の意味も人それぞれで違うかもしれません。スラックで「対話」を自動レスポンスで調べたところ、「意味づけを共有しながら理解を深めたり、新たな意味づけを作り出したりするコミュニケーション」という定義が出てきました。この定義に当てはめると、この勉強会は十分に対話型として成り立っていると感じます。
新たな解釈や意見を生み出したり、技術ブログを読んで異なる意見に触れたりする中で、理解を深め合っています。雑談ではなく、たわいのないやり取りも交えながらも技術的な段階を進めています。そういった意味で、対話型として成り立っているとの印象を持っています。
勉強会の方針としては、プログラミングの基礎学力を養うことを目指しており、具体的なスキルアップに役立つように進めています。他の人の感想も聞かせてもらいながら、これからも勉強会を進めていきたいと思っています。 まず、プログラミングやソフトウェア工学は一般に国語的な分野では花形ではありません。そのため、あまり好まない人もいますが、積極的に取り組んでくれている人がいるのは心強いです。実際、「そんなことやってても意味がないよ」と言われたこともありますが、私は意味があると信じて続けています。いろいろな価値観があるので、価値がないと見る人がいても構わないと思います。
この勉強会では、プログラミング言語であるSwiftの言語仕様を勉強するために継続して開催しています。まるで書道などの文化系の習い事のように、長く親しむ場になってくれれば嬉しいです。また、この勉強会を通じて、プログラミング言語の存在を認識し、自分で考える力を養うきっかけになってほしいという願いも込めています。
プログラミングの基礎に着目してSwiftを広く見渡していきますが、迷子にならないように「The Swift Programming Language」という公式ドキュメントを軸に進めています。最近では慣れてきたせいか、軸がなくても迷子にならなくなりました。何事も継続が大事です。
継続するためのきっかけを作るのも重要です。自力で継続するのは辛いかもしれませんが、一度目標を立ててしまうと続けられることがあります。例えば、個人で毎月開催する勉強会など、目標を掲げると続けやすくなります。
Swiftの勉強会も同様で、他にも定期的な勉強会を増やしたいと思っていますが、まずは他のやらなければならないことを片付ける必要があります。この勉強会で同じ話を繰り返しすることもあります。繰り返し触れることで身につけてほしいからです。
理解が難しいこともあるかもしれませんが、理解できなくても出てきたことに触れておくだけでいいです。頭に残ったものが、後で調べるきっかけになったりします。この勉強会では、たくさんの知識が出てきますが、全てを覚える必要はありません。それぞれ必要なことに触れておくだけで十分です。
この勉強会の対象は主にアソシエイトエンジニアですが、プログラマーに限らず、全ての人が参加してもらえたら嬉しいです。プログラマーでない人には難しい話が多いかもしれませんが、うまくカバーできていると思います。
以上が、この勉強会の趣旨と進め方です。 断章形式を取っているので、いつでも話しかけてくれて構いません。この勉強会のスタイルは、私個人でもやっているスタイルと同じです。先日、福岡で勉強会を開いた際、参加者から「話しながら参加できる勉強会のスタイルがいい」との感想をいただきました。昔から私の勉強会に参加してくれている方々からそのように言っていただき、とても嬉しく思いました。今後もこのスタイルが主流になっていくでしょうから、勉強会も良い方向に進んでいると思います。
もちろん、話しかけるのはなかなか難しい部分もあるかと思いますが、毎回「話しかけていいんだ」という心持ちを持って参加していただければ、気軽に話しかけやすくなると思います。Zoomの勉強会では、コメントを使って話しかける方法もあるので、声で話すのが難しい場合でも問題ありません。気軽にこの考えで参加してもらえたらと思います。
よくあることですが、「あの人は詳しいから全て知っているだろう」と思い込んで話しかけるのをためらうことがあります。ただし、その人も知らないことはたくさんあるので、気にせずに気軽に話しかけてください。知らなかったことを知る機会にもなりますし、話しかけることで新しい視点が広がることもあります。この勉強会に限らず、人に話しかけることは大切です。中には話しかけられてイラッとする人もいるかもしれませんが、そういうことは気にせずに話しかけて大丈夫です。
また、正確さが必要だと感じるかもしれませんが、自信がなくても、証拠がなくても話しかけてもらって構いません。そんなことを探していると、話す機会を失ってしまい、5分や10分があっという間に過ぎてしまいます。時間が経っても全然構いませんが、早めに話しかける方がいいでしょう。話しているうちに正しいかどうかが見えてくるものです。気にせずに、「こんなことを思ったんだけどな」という感じで話しかけてもらえればと思います。
勉強会で大切なのは、みんなの意見を尊重することです。少なくとも、この勉強会で人を騙そうと思って喋っている人はいません。その人にとっては正しいと思っていることを話しているので、「なぜそう思ったのか」を探ると有益な情報が得られると思います。以上が勉強会で大切な心得です。 勉強会形式の話ですが、オブザーバーと発表者に分かれる形式だと、受動的な参加になりがちです。しかし、勉強会全体としては、みんなで学ぶという姿勢が大切で、それはこの勉強会に限らず、すべての勉強会に共通する考え方です。日常生活でも何かしら学べることがあると考えれば、豊かな生活が送れるのではないかと思います。そうした心構えを大切にしてもらいたいですね。
さて、最近の出来事について少しお話しします。以前バックスターが停止中と書かれていたのですが、今は廃止になっていましたね。ちょっと理解が難しい表現ですが、大会は絶望的な状況のようです。このバックスター制度は人気だったので、なくなると他の勉強会に影響があるかもしれません。土地が変わると人のリズムも変わるので、そうした変化が影響しているのかもしれません。
また、勉強会の開催数が一時的に減ったように感じましたが、4月ぐらいから再び活気が戻ってきました。これは新年度が始まって勉強会が再開されたからかもしれませんね。
現在の動画公開の進捗状況もお話しします。94回までは公開が完了しており、前回で269回目でしたので、まだ多くの動画が控えています。レビューが完了して114回分の動画は公開可能な状況なので、勢いをつけて公開を進めていきたいと思います。一方、動画の整理が終わっていない193回分については、整理を進めなければなりません。
一般参加については、グラフィックスクリプトを使ったおかげで自動化が進み、順調に公開が進んでいます。引き続きこの調子で進めていく予定です。また、オープンハンドブックの動画公開も順調に進んでおり、外部の人にとっても大事な情報源となっていますので、これも重要な課題ですね。
実際の開催としては、8月30日に岡井と札幌あたりでの予定がありますが、その前にも一度開催したいと思っています。最近、周囲の勉強会への参加意欲が高まっているので、勉強会が開催しやすくなっている感があります。
今後は、他の会社でも勉強会を提案したり、自社内の勉強会としてこの形式を利用してもらったりすることも考えています。また、さきほど述べたように、動画の公開を追いつかせることも大事です。
それでは、今日はこのくらいにしましょう。次回は、技術ブログを見ながら通常通りの内容に戻る予定です。お疲れ様でした。ありがとうございました。