背景・変更履歴
- ゆめみではメンバー同士のピアフィードバックを推奨
- ただし、改善点を指摘する際のフィードバックについては伝え方が特に重要
- 自問自答での伝え方について追加(2021/3/9)
- 根源的なフィードバックの考え方について追加(2021/3/9)
- フィードバックは必ずしも具体的であるのが有効ではないという旨を追記(2022/03/26)
- を活用して給与プロリクへのフィードバックのタイミングだけでなく、Expect(期待)を普段からフィードバックとして始める流れを作ることに(2023/5/4)
- フィードDBのフィードバックを転職時にも活用可能にする (2024/3/26)
根源的なフィードバックの考え方
- 相手を変えようと思ってはいけないです
- あくまて、自分からはこう見えているよという鏡の役割でしかないです
- 勿論、アドバイスをしてはいけないという訳ではありませんが多くの場合、人は他人から言われたことに対して反発したくなることがあります(参考:ブーメラン効果)
- 効果的なフィードバックの仕方については後述します
- フィードバックを受け取った人はギフト(贈り物)として受け取ってください
フィードバックの広義の定義
- 期待(Expect)
- 褒める(Good)
- 機会点(Next)
- 肯定(Esteem)
- 感謝(Thanks)
- センシング(Sensing)(感想)
最低文字数
フィードバックとして認められる最低文字数は一文字とします
Feeditコマンドの使い分け
ゆめみでは、Feeditのアプリを使ってフィードバックを行いますが
「感謝以外のフィードバック」は
/feedit-feedback
「感謝」は
/feedit-thanks
とコマンドを使い分けることが必要となります
EGNフィードバック(Expect/Good/Next)について
EGNフィードバックの定義
- フィードバックの中でも特にExpect/Good/Nextのいずれかのフィードバックを行うフィードバックをEGNフィードバック、あるいは単にEGNと呼びます
EGNフィードバックは、 を活用して普段から実施してください。
また、 のように、ランクアップ条件にEGNフィードバックは含まれています。
なお、フィードDBでもらったフィードバックの内容は、他社のカジュアル面談、面接などの際にアピールする材料として自由に活用してもらって構いません。但し、案件名、個人名など機密情報・個人情報は伏せたり、修正する前提で活用してください(2024/3/26〜)一方で、転職先からフィードバック内容についての整合性の確認を個別にゆめみに依頼されても原則、回答はしない想定です。
1. 期待(Expect)の伝え方の例
「自分は・・さんに対して・・・を期待しています」
といった形で、自分の願いとして表現する事で、相手に伝わりやすくなります。
特に、自分にとって都合が良いという意味ではなく、相手にとっての幸せを願っての背景があることがポイントになります。
また、その期待の背景には、成長や変容することができると自分が相手を信じている前提があることも大事になります。
特に仕事を一緒に密にしていない関係でも、なんとなくあの人にはこういう可能性があるのではないか?という直感に基づく期待でも構いません。思いもよらない期待が本人にとっても新たな可能性のヒントになる場合もあるためです。
また、 では、自分から自分への期待を記入することもできます。目標などを具体的に設定する前段階として、こんなことをやってみたいという段階においては、自分から自分への期待を登録することをおすすめします。
2. 褒める(Good)の指摘の方法
Goodは行動強化として、望ましい行動を更に強化することにつながります。
ただし、単なる「すごい!」だと、行動強化に繋がりにくいです。Goodは、強化したい具体的な行動に着目してフィードバックすることを意識してみてください。
具体的な行動例:「昨日の会議の場で・・・さんの・・・という発言については」
3. 機会点(Next)の指摘の例
前提と提案を分けて行いましょう
前提として
「・・・さんがもし今後・・・という行動をよりパワーアップさせていきたいと思った場合は」
などして、前提を作って本人が望む場合や、特定の状況がわかるように前提を作るのは良いです
伝え方として、最後に
「・・・と良いと思いますが、あくまで私の個人的な提案として受け取ってください」
などとして、「相手は・・・だ」と断定することはなく、私を主語として客観的に感じる・思うなどという言葉を意識するようにしてください
注意点
肯定・感謝・褒めるなどを組み合わせて改善点を指摘すること
関係性ができ上がっていない相手には事前に肯定・感謝・褒めるを十分に行っておくこと
フィードバックの具体性について
- 具体的なフィードバックのほうがよいのは、受け手の能力やモチベーションが低い時です。「記憶すれば対応できる」などのシンプルな仕事においても、具体性のあるフィードバックが奏功します。
- 逆に言えば、能力やモチベーションが高い相手には、具体的なフィードバックが効きにくいということです。応用が求められる仕事においても、具体的なフィードバックは避け、相手が考える余地を残すようにしましょう
4. 肯定の具体例
・・・という・・・さんの姿勢に心動かされます
・・・している・・・さんを(全力で)応援しています・します
・・・さんの・・・という価値はかけがえのない・代えがたいものです
・・・という・・・さんの考えに共感します
・・・している・・さんの存在は大切です
・・・さんは今のままでいいんです
・・・している・・・さんがいてくれて嬉しいです
・・・ありたい、なりたいという・・・さんの想いは素晴らしい
・・・さんは可能性に溢れている
肯定とは、相手が優れている、結果が良いなど優劣に関係なく
などを尊重して、大切にする気持ちを伝える行為です
5. 感謝(thanks)の伝え方
- 感謝に限っては、伝え方について難しく考え過ぎるよりも素直に気持ちを伝えることを行なってみてください。
- ただし、面と向かって感謝を伝えることが苦手な場合もあると思います
- その際は、
/feedit-thanks
とSlackでのfeeditを活用してみてください
6. センシング(sensing)の伝え方
- 言葉の定義
- 相手の感情や状態を感じ取り、それを表現すること
- 本人には見えない外からみた情報を相手に戻してあげる(フィードバック)として捉えてください
- 具体的な方法
- 私がどう感じたのか、どう思ったのかとしてにして、感じた・思ったという表現を動詞にする
- ◯◯さんが・・・という状態だった、・・・のように見えたなどを相手の状態や感情を目的語にする
- 私は「◯◯さんが少し元気がないように」感じた
- 私は「◯◯さんが少しイライラしているように」思った
私を主語
その他:自問自答での伝え方
本人にフィードバックをするけれども、フィードバックをする人にとっての自問自答のような形で行うやり方もテクニックとしてあります
「もし自分が◯◯さんだとすると、◯◯さんの□□□をさらによくするにはどうするかなぁ」
「自分にとって◯◯さんとの関係性をより強化するには、どうすれば良いだろうか」
フィードフォワードについて
未来のみに着目して
- 機会点(Next)
- 期待(Expectation)
を本人に伝えることをフィードフォワードと呼びます。特に、フィードフォワードは本人起点で周りの人に「フィードフォワードをください」として依頼する形で行われることがあれば、アドバイスとして相手に情報提供しやすいです
備考
- 関係性が良好でない相手に機会点(Next)を伝えても有効ではないという研究結果がありますので、相手との関係性も踏まえた上で伝えてみてください