変更履歴
- 2023/6/27
- ver0.6 として策定
- 精緻化がまだまだなので、数ヶ月かけてver1.0にしていく
背景
- 無定義組織になる中では、価値観自体も常にアップデートできる構造にしていく必要がある
- 各種標準化ドキュメントにとらわれずに、各メンバーが自らの主義・思想・哲学・美意識に沿って発言、行動ができるようにしたいが、現在は標準化ドキュメントにとらわれる場面もある
- Do’sやDon’tsを定めることでフィードバックや、ゆめみの定義としての「叱る」ことを行いやすくする
目的
- 個人の多様性の共存・発露・体現
- それに伴う組織の適応力の向上
バリューズの設計変更
- 変更前
- バリューズの個数
- 覚えられるように、浸透しやすいように3つのバリューズを設定していた
- バリューズの設定方法
- hrチームなど特定のチームのコミッターで行っていた
- 変更後
- バリューズの個数
- 複数のバリューズを設定可能(上限なし)
- バリューズの設定方法
- メンバー誰もがバリューズを新しく設定及びその後の変更・削除を行うことができる
- 既存のバリューズの変更・削除はhrチームのコミッターのみが行うことができる
バリューズ設定の前提条件
- 設定する本人にとってもそのバリューズは命を使って大切にしたいと思えることが前提となる
- 熱量持ってその大切さを語れること、伝えられることが必要となる
- バリューズを体現するための行動指針として、Do’s/Don’tsを記載することとする
イズムの定義
主義、思想、哲学、美意識など幅広い本人の考え方、価値観を指す広義の言葉とする
以上をもとにして、ゆめみの新しいコーポレート・バリューズとして以下を定義する
Everyism
(ぜんぶええやん)Smart/Intensive/Hard Work
(執着→夢中)JIKKEN
あらゆるイズム(主義・思想・哲学・美意識)を受容・歓迎した上で、自分が大切にするイズムについて発言・体現していきます
能率性の土台の上に、顧客の課題・機会に対して執着し、夢中になった上で、時には献身的な行動、結果を出すためのハードワークを厭わないです
小さな挑戦から、周りから見れば驚くほど大胆なことも、まるで実験のように夢中になって行い、自らの学びにつなげ探究します
バリューズを体現するためのDo’s/Don’tsの取り扱いの大前提
Do’sにある行動を他者から求められる事によって感じた気持ちを発露すること自体は推奨される(面倒、疲れる、ややこしい、うっとおしいなど) | Do’sにある行動を他者から求められる事によって感じた気持ちを押し殺すことはしないこと | 自分とは異なる考え方を理解したり、受容する事は認知的負荷がかかるものである。その上で、その負荷から生じる感情を押し殺すことまでは必要はない。むしろ、その感情自体も大切にされるべきである |
Do’sが自分なりに体現できている場合は、見本、手本を示した上で、その行動の背景にある考え方、価値観を発言、言葉にして伝える | 体現した上で、その行動の背景にある考え方や価値観を言葉にしないことは(その大切な考え方や価値観を大切にしていないという意味で)認められない。例え、言葉にしないイズムがあるとしても、そのイズム自体の背景にある考え方や価値観自体は言葉にしなければ、本当の意味で大切にしているとは言えない | 体現するだけでなく、言葉にしないことにより伝わらない事が多い。特にリモートワークにおいては、対面での仕事に比べて認知的暗黙知はより伝わりにくいので、言葉にしていく必要が大切であるため |
Do’s | Don’ts | 理由・補足 |
Do’sにある行動を自分が必ずしも体現できていないとしても、他者に行動を求めていくこと | 自分が体現できていないと説得力はないかもしれないが、自分はできていない前提の上で、共に目指していくというような伝え方など、伝え方を工夫した上で、他者にも行動を求めていくことが大切になる | |
Don’tsの行動が見られれば、許されない行動として行動消失、行動変容を促すフィードバックや、必要だと自分が感じた時には 怒ると叱るの違い にある「叱る」ことを行うこと | Don’tsの行動が見られた時に、見て見ぬふりをしないこと |
Everyism(ぜんぶええやん)を体現するためのDo’s/Don’ts
あらゆるイズム(主義・思想・哲学・美意識)を受容・歓迎した上で、自分が大切にするイズムについて発言・体現していきます
Do’s | Don’ts | 理由・補足 |
相手のイズムを尊重(重んじること)尊敬(取り入れたい考え方を参考にする)するなど受容すること | 相手のイズムと自身のイズムなどが異なるからといって、相手のイズムなどを全面否定しないこと | それぞれのイズムの正しさは場面や状況によって異なることがあるが、逆に言えば、全てのイズムは場面や状況によって正しいとして尊敬する対象となる。逆に、正しくない場面があるが、まずは相手がその主義などを大切にしているということ自体を大切にした重んじるべきである |
自分のイズムをしっかりと伝えること | 自分のイズムを強調したいがために、他のイズムを否定する形で自分の主張の強調を行わないこと(否定的主張はダメ) | 他を否定する形での主張は、あらゆるイズムなどを受容することに反するので。自身のイズムなどを強調する手段は他のイズムなどを否定する形でのやり方以外もたくさんあるため。また、SNSなどで否定的主張は、炎上リスクもあるので、社内で普段から使わないようにトレーニングしておきたい |
相手のイズムを尊重・尊敬して受容をした上で、常に正しいかどうかは限らないとして疑い、その考え方の誤りや脆弱性があれば指摘すること(まず最初に受容ありき) | 相手のイズムなどを鵜呑みすることはしないこと
相手の考えを受容せずに指摘から始めてしまうことはしないこと | 相手の考えを尊重することと、それをどんな場面、状況でも正しいとして鵜呑みにしてしまうことは異なる。必ず、あらゆるイズムの中にも、正しさと・正しくなさの両方が含まれているとして物事を捉えることが大切になる。その上で、まずは受容から始めないと、相手もこちらからの指摘を受容できないため、まずは受容をするという順番を大切にする |
自分と相手の考えが対立・衝突したことをポジティブに捉えること(例:ナイス対立!などの声出し) | 自分と相手の考えが異なる場合に、対立・衝突を恐れて何も主張しないことはしないこと | 対立・衝突はどちらが正しいかという勝ち・負けを決めるように捉えてしまうが、そうではなく両方の考えに正しさや正しくなさが含まれている前提で、まずは考えを明らかにすることから始めることが大切である |
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Smart/Intensive/Hard Workを体現するためのDo’s/Don’ts
能率性の土台の上に、顧客の課題・機会に対して執着し、夢中になった上で、時には献身的な行動、結果を出すためのハードワークを厭わないです
インテンシブワークとして、顧客の課題・機会に執着すること | 顧客の課題・機会に目を向けずに自分都合の働き方になっている | 顧客想像が事業そのものである。顧客さえも気づかない課題・機会について時には顧客以上に執着しながら、業務時間外でもワークフルライフの考えに沿った上で、考え続けることがあってこと高い価値が出せる |
ゆめみや顧客の事業の成否に関わる状況や危機的な状況においては、ハードワークを厭わずに積極的に解決に向けて努力すること | 事業の成否に関わる場面において、「やります」という言葉を出さずに、言い訳に終始すること | 普段は、スマートワークとして能率良く仕事をすることは、数少ない事業の成否に関わるタイミングで、ハードワークできるようにするためでもある。ハードワークを常態化させることで、スマートワークができなくなってしまってはいけない。なぜならば、その状況で危機が生じた場合には余力、バッファがほぼない状態のため危機対応が取りにくいためである。 |
Do’s | Don’ts | 理由・補足 |
スマートワーク基準
1. リモートワークの達人を目指そうキャンペーンの80項目中50項目以上達成
2. アトミックスクラム(社内)認定試験のアソシエイト達成
3. 自身の生産性を測定した上で生産性向上に向けた試行錯誤を継続している | 生活習慣が乱れている状態で改善行動を起こさない
アトミックスクラム認定試験の内容について、実施が半分以下しかできていない
自身の行動・成果を記録できていない | スマートワークは、能率性が高い働き方であり、一定期間に生み出す成果が高いことを意味します。つまり、個々人の月間平均稼働時間に対して、高い成果を生み出すための働き方を指します。
その上で、ある月だけ能率が高いことが重要ではなく、長い仕事人生において持続可能な働き方で能率を高めることを目指します。
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- 自己犠牲になっている→スマートワークに→顧客のためのインテンシブ→献身性のサイクル
JIKKENを体現するためのDo’s/Don’ts
他者のJIKKENに対してPNIレビューを行う
JIKKEN行動を賞賛(Praise)して
JIKKEN内容に対案(NEXT)を出し
JIKKEN成功に興味(INTEREST)を示す
| 賞賛(Praise)を省略して、改善点の指摘を行うことは、相手のJIKKEN意欲を挫くことになるので絶対行わないこと | 行動科学の考え方に基づいて正しいフィードバックを行うこと
特に、日本では改善点の指摘を素直に受け取れずに、改善点の指摘の裏にある、JIKKEN行動自体を否定されているのではというメッセージを受け取ってしまう可能性もあるので、JIKKENに対しては慎重にレビューを行うこと |
Do’s | Don’ts | 理由・補足 |
他者のJIKKENについて、自分ができることがあれば、セカンドペンギンとして乗っかる、フォローしていく | 改善点だけ指摘して、その後のJIKKENの進展に気を払わず、フォローできる機会を逃すような事はしないこと | |