- 2021/9/23
- プロジェクトリードにおける考察について取り入れた
- 2021/10/11
- 職種の人数が多い、アプリケーションエンジニアを対象として、まずは内容を詳細化してアップデート
- 2021/12/10
- プロフェッショナルの年収を520~550万を520~570万に変更
- チーフプロフェッショナルの年収を550~600万を570~620万に変更
- マルチリードエンジニア、チーフテックリード、リード・アーキテクト、チーフマイスターエンジニアの年収上限を950万から1000万に変更
- アーキテクト、リードアーキテクトの職位ガイドラインの詳細(暫定)を追加
- 2022/4/11
- リードエンジニアの年収レンジを650-700万についてを、650-720万に変更
- チーフリードエンジニアの年収レンジを超える700-800万から、720-800万に変更
- 職位ガイドライン補足情報
- アソシエイト職位
- アソシエイト
- ビジネスコミュニケーション
- チームコラボレーション
- 自律・自学・自責
- プロフェッショナル職位
- プロフェッショナル
- ビジネスコミュニケーション
- チームコラボレーション
- 自律・自学・自責
- チーフ・プロフェッショナル
- ビジネスコミュニケーション
- チームコラボレーション
- 自律・自学・自責
- リーダー職位
- 1. リードエンジニア
- プロジェクトリードに期待される役割
- 3つのコアバリュー
- サブ・リードエンジニア
- ビジネスコミュニケーション
- チームコラボレーション
- リード・エンジニア
- ビジネスコミュニケーション
- チームコラボレーション
- チーフ・リードエンジニア
- マルチ・リードエンジニア
- アーキテクト(暫定)
- 技術理解
- リード・アーキテクト(暫定)
- 技術理解
- テックリード
- 行動指針の参考
- チーフ・テックリード
- 3. マイスターエンジニア
- マイスターエンジニア
- チーフ・マイスターエンジニア
- リーダー職位の年収加算要素
- マイスターエンジニア兼リードエンジニア
- テックリード兼リードエンジニア
- マルチスタックエンジニア
- マルチハット・エンジニア
- フルサイクル・エンジニア
- シニア職位
- シニアリードエンジニア・シニアテックリード・シニアマイスターエンジニア・シニアアーキテクト
- マルチスタック機械学習エンジニア
- 参考
職位ガイドライン補足情報
ゆめみは評価制度や上司がいない組織であり、給与自己決定制度により給与決定が運用されていますので、下記ガイドラインに関わらず、人材市場評価も勘案しながら、本人が給与は自己決定をします。給与はえいや!です また、「ガイドライン」とは、その定義から、それを参考にした上で本人が自己決定する手がかりでしかありません。チェックリストを満たしたら単純に給与が上がるというものではないですし、チェックリストを満たしていないから給与が上げられないわけでもありません。 細分化した役割、期待、能力を設定している理由は、本人が自ら能力開発目標を立てるための助けになるとして設定しています。また、新卒やアソシエイトだけでなく、あらゆる職位で育成を行う事を明確にして、日本で最も人材育成に力を入れている企業を目指して育成を進めていく方針です。その上で、本ガイドラインを外部にオープンにする事により、エンジニアがより適正に評価され、能力開発が進む事を期待します。
チェックリストとして使う際はコピーをして利用してください
アソシエイト職位
アソシエイト
450-500万
ビジネスコミュニケーション
- 社内のビジネスコミュニケーションの基礎が身についている
チームコラボレーション
- チーム開発に必要な専門基礎と連携性の基礎が身についている
- 専門基礎
- 連携性
自律・自学・自責
- 自ら行動する土台となる会社理解があり、必要な学びを自学した上で、責任を自ら遂行できる
500-520万
アソシエイトエンジニア推奨図書
- リーダブルコード
- Clean Architecture - 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計(アソシエイトには少しレベルが高いかもしれませんが,あえてアソシエイトの段階で一読することは勧めたい)
- SOFT SKILLS(技術ではなく,処世術や技術者としての生存戦略として)
なお、新卒は入社後平均6ヶ月(標準偏差3ヶ月)には、アソシエイトのガイドラインを満たす事が期待されます ただし、ゆめみの新卒エンジニアについては、800-1000時間以上の実践的なプログラミング歴が入社前にあることが標準的な想定となっている前提。
プロフェッショナル職位
プロフェッショナル
520〜570万
ビジネスコミュニケーション
- 社内のビジネスコミュニケーションとして円滑なやりとりができる
チームコラボレーション
- チーム開発における専門性と主体性を備えている
- 専門性
- 主体性
自律・自学・自責
- ビジネスプロフェッショナルとして質の高い仕事を行う事ができる
プロフェッショナル職位推薦図書
- エンジニア組織論への招待
- ソフトウェアテストの教科書 (こちらの書籍は異論があると思います)
なお、新卒は入社後平均12ヶ月(標準偏差3ヶ月)には、プロフェッショナルのガイドラインを満たす事が期待されます
チーフ・プロフェッショナル
570〜620万
ビジネスコミュニケーション
- 幅広い関係者とのコミュニケーションをビジネスインパクトを考慮して行うことができる
チームコラボレーション
- 特定の技術領域についての高い専門性を保有し、プロフェッショナルの指導をすることができる
- 高い専門性
- 指導力
自律・自学・自責
- 高い自己管理能力と、連携に必要な周辺技術理解、組織貢献ができている
なお、新卒は入社後平均18ヶ月(標準偏差6ヶ月)には、チーフプロフェッショナルのガイドラインを満たす事が期待されます
リーダー職位
大きくは、3つの役割を選び(兼務でも良いですが、自分の資質、志向性にあった主軸は決めておいてください)キャリアプランに記載しておいてください。
なお、ゆめみは管理職がいない組織のため、一般的な会社のようにピープルマネジメントをリーダー職位に求められる訳ではありません。
- リードエンジニア
- テックリード
- マイスターエンジニア
1. リードエンジニア
プロジェクトリードに期待される役割
3つのコアバリュー
リードエンジニアには、技術的な専門性を持った上で、3つのコアバリューを発揮するプロジェクトリードとしての役割が期待されます
- 仕事の進め方・情報共有など方針策定
- 顧客や関係者との詳細仕様調整や、前工程におけるリスク洗い出し
- チームにおける課題解決、タスクマネジメント
サブ・リードエンジニア
600〜650万
ビジネスコミュニケーション
チームコラボレーション
- 高い専門性
- チームマネジメント
なお、新卒は入社後平均30ヶ月(標準偏差6ヶ月)には、サブ・リードエンジニアのガイドラインを満たす事が期待されます
リード・エンジニア
650〜720万
エンジニアとしての技術的な専門性に加えて、プロジェクトリードとして成果を出している
- 標準を超える難易度が高いプロジェクトにおいても、プロジェクトリードとして3つのコアバリューの発揮が十分に認められた段階
ビジネスコミュニケーション
チームコラボレーション
- 高い専門性
- チームマネジメント
チーフ・リードエンジニア
720〜800万
難易度が高いプロジェクトにおけるプロジェクトリードとしての成果や、複数チームを横断したチームマネジメント、リードエンジニアの育成実績が求められる
- 社内でも手本となるリードエンジニアである
マルチ・リードエンジニア
800万〜1000万
チーフ・リードエンジニアが、マルチハット、マルチスタックなど幅広く役割範囲を広げていく場合にマルチ・リードエンジニアと位置付ける
- マルチスタックの例
- iOS、Androidの両方の技術の専門性を持った上で、iOS、 Android両方のプロダクトの設計理解、コード理解があるため、モバイルアプリに関する仕様調整を手戻りなく、実装容易性も考慮した上で、統合的にリードできる場合となります
- マルチハットの例
- アーキテクトあるいはプロジェクトマネージャーの役割も兼務して担うことで、プロジェクトの高い品質や生産性に貢献できる
- 社内のグループ全体の委員会活動、あるいはグループを横断した委員会活動をリードできるレベルでのプロセスマネジメントを兼務して担い、組織に貢献できる
アーキテクト(暫定)
700〜800万
リードエンジニアの職位ガイドラインを満たした上でシステム全体の設計やコアな部分の実装も行うことができる
技術理解
以下の技術の利用経験があった上で
- コンピューティング(EC2)
- ネットワーク(VPC)
- ロードバランシング(ALB/NLB)
- データベース(RDS/Aurora)
- ストレージ(S3)
- メトリクス(ClodWatch Metrics)とログ(CloudWatch Logs)
- コンテナ(ECS)
- サーバレス(Lambda)
- CDN(CloudFront)
- キュー(SQS)
- データ分析( Firehose、Athena)
- OLTP(Redshift)
- CI/CD( CodePipeline, CodeBuild. CodeDeploy)
- アプリモニタリング( AWS X-Ray)
- セキュリティモニタリング(Amazon GuardDuty)
- アイデンティティ( Cognito )
- コンテナのロギング(Firelens)
リード・アーキテクト(暫定)
800〜1000万
規模が大きかったり、複雑性が高いサービスにおいてシステム全体の設計だけでなく、クリティカルな部分の実装も行うことができる
技術理解
- ビックデータ(EMR)
- ETL (Glue)
- サービスメッシュ(AWS App Mesh)
- Machine Learning系
- シングル・サイン・オン(AWS SSO)
テックリード
700万〜
サブ・リードエンジニアとしての職位ガイドラインを満たした上で、高い専門性と設計・実装力があり、複数のプロジェクト・プロダクトに対して技術的な課題解決を行うことができる
800〜900万
行動指針の参考
チーフ・テックリード
900〜1000万
3. マイスターエンジニア
プロジェクトリードやテックリードというチームにおける役割を担わなくても、標準的なエンジニアの2倍以上の生産性が高いエンジニアはマイスター認定され、生産性にあわせて年収想定も高く設定され得る
マイスターエンジニア
650〜700万
- 社内でマイスターエンジニアと認められた段階
チーフ・マイスターエンジニア
700万〜1000万
- 社内で実績あり手本となるマイスターエンジニア。
- グループにおいて上位1〜5%の生産性を誇っている(例えば、Findy Teamsなどで測定される項目において)
- 大規模なサービスにおける重大な影響ある領域(決済や会員基盤、金銭や個人情報に関わるなど)の開発を品質の高さに加えて、生産性高く開発する事ができる
リーダー職位の年収加算要素
マイスターエンジニア兼リードエンジニア
- マイスターエンジニアがリードエンジニアの役割も担う場合
テックリード兼リードエンジニア
- 緊急的な状況ではリードエンジニアを自身で行いながらも、リードエンジニアの育成対象がいる場合は、リードエンジニアの支援的、教育的な役割にシフトして、技術的な支援に専念するなど、柔軟にリードエンジニアからテックリードの役割を変化させることができる
マルチスタックエンジニア
ただし、マルチスタックが成果に貢献しており、役割を継続的に実施している、将来も実施される想定が必要。昇給した後、役割がなくなった場合には一定猶予期間経過後、減給する可能性もある
- サーバーサイド、フロントエンドなど連携性が高い2つ以上の技術領域において専門的な知識、経験を保有するチーフ・プロフェッショナル以上のエンジニアを指す
- 特に技術領域として連携性が高く、例え疎結合に設計されていたとしても、責務範囲を切り分ける際には、実装容易性などを考慮した詳細設計が必要であるため、複数分野について精通している事が将来的な保守性やコードの複雑化の回避に影響する
- リードエンジニアのようにチームをリードする役割でなくても、詳細設計、高い品質をリードしていくという役割としてフルスタックエンジニアの役割が期待される場合がある
- サーバーサイド、フロントエンド、インフラの3領域に渡って、チーフ・プロフェッショナルであるマルチスタック・エンジニアをフルスタック・エンジニアと呼ぶ。Netflixのような大規模なマイクロサービスアーキテクチャを採用する中で、フィーチャーチームが確立されていれば有用な役割ではあるが、ゆめみではフルスタックが求められる場面は多くはなく、アーキテクトとしての役割として複数技術理解が必要となる場面の方が多い。一方で、アーキテクトであっても全ての技術領域を教えられるレベルになるには難易度が高く、サーバーサイド寄り、フロントエンド寄り、モバイルアプリ寄りに分かれる。但し、モバイルアプリアーキテクトの場合は、iOS、Android理解が必要。
- フロントエンドとUIデザインを2つの領域での専門性がある場合は、UXエンジニアと呼ぶ
- コーポレートエンジニアリングにおいては高いレベルになると、フルスタックかつフルサイクルが求められる
マルチハット・エンジニア
ただし、マルチハットが成果に貢献しており、役割を継続的に実施している、将来も実施される想定が必要。昇給した後、役割がなくなった場合には一定猶予期間経過後、減給する可能性もある
- プロダクトオーナーあるいはスクラムマスターというスクラム における役割を兼務(帽子の被りわけ)ができるエンジニア
- チームビルディング初期ではなく、スクラムチームが安定してきた段階では、エンジニアがスクラムマスターを兼務したりすることも実施できるようになる
- あるいは、プロダクトに一定期間関わることによって業務知識を深く理解することになり、プロダクトオーナーの役割の一部を担うこともできる(例:エピックプロダクトオーナー など)
- 兼務することによってチームとして、スクラムマスターが一人に依存してしまう問題を回避したり、プロダクトオーナー の負担を軽減することにつながる
フルサイクル・エンジニア
ただし、フルサイクルが成果に結びついており、役割を継続的に実施している、将来も実施される想定が必要。昇給した後、役割がなくなった場合には一定猶予期間経過後、減給する可能性もある
- 継続的なディリバリーフェーズのプロジェクトを担当する
- リード・エンジニアとしての能力に加えて、ヒアリング、要件定義、DevOps、窓口対応も行う事ができ、プロジェクトの要件定義フェーズからリリースまでの全ての工程において、複数の役割を一連して行うことができ、通常では発揮できないプロジェクトのクオリティ、アジリティの両立と、一人何役もの高い生産性の発揮をすることができている
- グロースハック、コーポレートエンジニアリング、プロトタイピングなどで活躍が期待される
シニア職位
シニアリードエンジニア・シニアテックリード・シニアマイスターエンジニア・シニアアーキテクト
900〜1300万
マルチスタック機械学習エンジニア
- 機械学習エンジニアとアプリケーションエンジニアを兼務するマルチスタックの場合は、機械学習の専門性によって、目安として50万〜80万円以上は年収を上方修正すること
- 50万の目安は新卒におけるサーバーサイドエンジニアと機械学習エンジニア平均年収想定の差から設定しています
- 80万については機械学習エンジニアとしての専門性があった上で、マルチスタックとしての付加価値が出せている前提となります
- 80万を超える場合については、高い機械学習の専門性、マルチスタックとしての高い付加価値が出せている前提となります
- 一方で、マルチスタックとして価値が出せない場合には加算要素はないものの、少なくとも機械学習エンジニア単体としての市場相場を下まわらないようにする必要があります
参考
CircleCIのコンピテンシーマトリックス
Engineering Ladders