実際に執筆を始める前に、最後に締め切りの最終確認を。早割などの目標を定めて、準備万端。
ここまでの準備ができたら、あらためて締め切り周りを詳しく確認しておきましょう。ここではたとえば、同人誌即売会で製本版の同人誌を頒布する場合を想定して、締め切りの確認の行なってみます。
出典する同人誌即売会が決まれば、その具体的な開催日が決まります。これが絶対に動かせない最終的な締め切りになります。この日までに本を間に合わせる必要が出てくるので、ここから逆算して細かな段取りを決めていきます。ここで重要になってくるのが「印刷」です。印刷所への発注から納期までに幾らかの日数が必要なので、お願いする印刷所のスケジュールを確認して発注の期限を確認します。印刷所の Web ページ等を参照したり問い合わせをして、予定の印刷プランの通常の入稿日がいつになるのかを確認します。ここが、原稿を完成させる通常の締め切りになります。
印刷所には早く入稿すると割り引いでくれるサービスがあるのが一般的なので、ここからさらにその最大の割引率が設定されている日を勘定に入れて、目標とする締め切りを見定めます。このように、最大の割引率で入稿できる日を目標として締め切りを前倒しすることで、印刷費をかなり安くできるだけでなく、たとえその日に間に合わなくても、割引を諦めることで実質的に締め切りを遅らせることが可能になるので安全です。
印刷所にはさらに、割増料金を払えば締め切りを延ばしてくれるサービスもあるのが普通なので、どうにも間に合わなかったときに備えて締め切りの限界ラインも調べておくと良いでしょう。オフセット印刷よりオンデマンド印刷の方が納期が短い特性を活かして、最初はオフセット印刷を予定しておいて、ダメならオンデマンド印刷で発注をかけるみたいな締め切りの伸ばし方もあります。
こんなふうにして締め切りを何段階にも渡って確認をして、入稿直前の慌ただしい時期に備えます。そうして締め切りが精密に定まれば、あとは書いていくだけです。